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【第9話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間…

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【第8話】仏のように温厚な夫にDQN893「痛い目を見る前に金出せ」と肩を掴んだ瞬間...
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本編

もうそろそろドライブも終わり、

頼まれ事を済ませて自宅へ

向かおうというあたりで、

タクマはもう少し食べると

言い出した。

 

ちょっと待って。そりゃ体が

大きいからね?食欲もあるよね?

 

わかる、わかるけどさー。

さすがにもう、

この辺で終わろうよ。

 

クミコ「私、晩ご飯も

食べられるかどうか、怪しいよ」

 

タクマ「そう?この近くに

美味しいお餅屋があるんだよね。

塩豆だいふくが人気だって」

 

クミコ「し、塩豆だいふくですか、

そうですか」

 

まだまだ食べる気満々だなぁ。

というか、タクマは

その店に向かう気満々。

左折しようとしてるもん。

 

その時、信号待ちにひっかかった。

ちょうど歩行者が渡り始めた。

年配のご夫婦だ。

タクマは優しい目をして

 

タクマ「いいね、ああいうご夫婦。

仲良く年を取って、ずっと仲良く

生活している感じ、憧れるなぁ」

 

そんな事をつぶやいた。

私もつられてそっちを見ていた。

だから、気づくのが遅れた。

信号がいつのまにか

青になっていた事に。

 

ガン!

 

急に物凄い衝撃がきた。

私達は一緒につんのめった。

シートベルトをしてなければ、

きっとダッシュボードに頭突き状態

で、大変な事になっていただろう。