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【第8話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…

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【第7話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
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【第1話】グリーン車の指定席に知らない大学生が!→妊婦の私から勝手に席を横取りし…
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本編

ぼう然としていると、

どうやらゲームが

一段落ついたらしく、

気に入らない結果に

対して怒っているような口ぶりで

 

ヒロト「くっそぉ!肝心な

とこで気が散ったから、

しくじったじゃんか!!」

 

面白くなさそうにゲーム機を

投げ出した。そして、

やっと私を改めて見上げた。

 

ヒロト「あんたさぁ。

人の邪魔して楽しいのかよ」

 

スカコ「は?」

 

何を言ってるのだろうか、

この若いのは。

 

スカコ「人の邪魔?」

 

ヒロト「じろじろ見てるんじゃ

ねえよ、プレイ中に。

気が散るんだよ」

 

スカコ「私の話、聞いてました?

ここは私の席だと言ってるんです。

あなたの席じゃないでしょう」

 

チケットを見せながら、

私も少し口調を強めた。

彼の持ち物に、アルファベッドで

HIROTOと書かれたアクリル

ホルダーがついているのが見えた。

とりあえず、彼はヒロト

という名前らしい。

 

私も、しっかりチケットを

見直した。

何度見たところで結果は同じ。

席番号も私なら、乗客指名も私だ。

ヒロトではない。

 

スカコ「どいてください」

 

ヒロト「あー、あんたあれなの?

ネットで評判の、

お妊婦様ってやつ?」

 

ヒロトはふふんと鼻を鳴らした。