こちらもおすすめ▼
【第1話】893「俺達○○組だぞ!」→俺の職業も893だと伝えると…
こちらもおすすめ▼ 本編 みなさんは『ヤ●ザ』と聞くと、 どんな印象があるだろうか? よくドラマや漫画なんかで、 ヤ●ザが「俺ァ、〇〇組のもんだ!」 なんて脅してたりするけど、 あんなの、まぁ無いからね? 気安く組の名前を出すなんて、 リス...
【第1話】バスでキチママに「イヤホンの音漏れがうるさい!」と叩かれた→私「補聴器です」と見せると…
こちらもおすすめ▼ 本編 たまに電車やバスで、 シャカシャカとイヤホンから 音漏れをさせている人に遭遇する。 私は腹が立つとかは特に無くて、ただ 「あ〜あ。音漏れさせちゃって… 怖い人に怒られないといいけど…」 なんて思いながら、チラッと眺...
本編
タクマ「ああ、いいですよ。
ちょうど、そっちの方面に
行く予定がありますんで。
そうですねえ、明後日の夕方4時
くらいには着くんじゃないかなと」
夫タクマが、電話で
話をしているのが聞こえる。
彼が言う「そっちの方面」とは、
明日の日帰り小旅行で向かう
場所の事に違いない。
私は、リビングで話し込んでいる
夫の姿を眺めつつ、
明日はどんなルートにしようかな
と思いを巡らせた。
私はクミコ。
33歳の既婚女性だ。
仕事はごく普通の事務系OL。
結婚して9年目になる夫タクマは、
私より2歳年上の35歳。
最近までブラックな会社に
勤めていて、精魂尽き果てて
しまったため、夫婦で相談して
転職する事にした。
幸い、彼が昔から知っている
という建設業の社長が、
そういう事ならぜひうちへ、
と声をかけてくれたので、
いよいよ来月から
再始動ってところ。
タクマもまた忙しくなるだろう
との見込みがついていた私達は、
かねてから夫婦共通の趣味だった
「ドライブ旅行」に行こうと
決めていた。
そんな時、彼にとって仕事の
上司になる社長から、
頼まれごとが舞い込んだようだ。