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【第22話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 マサキ「い、痛い!! 痛いー!!父さんやめてー!!」 情けない悲鳴を上げるマサキさんの 額から血が…鼻筋を通って、 ツツーッと流れ落ちた。 「キャーーーーッッ!!!」 女性の悲鳴と共...
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【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編
『パチーーーン!!!』
小気味好い音の後、
息を飲んで静まり返る会場の中に、
女将の叱責が響いた。
女将「なに被害者ぶってんの!!
このバカ息子が!!!
ちょっと血が出たくらいで、
大げさに騒ぐんじゃありません!!」
マサキさんは頬を抑えてしばらく
ポカンとした後、再び叫び始めた。
マサキ「ち、血が出てるんだよーっ!!
だ、誰か助けてーー!!!
警察ーー!!!救急車ーーー!!!」
呆れ果てたように首を左右に振り、
溜息をつく女将…
誰もがマサキさんに呆れ、
軽蔑の眼差しを向ける中、マサキさん
は助けを求めて周囲を見回した挙句、
あろうことか、目が合った
私の名前を呼んだのだ!!
マサキ「アスカーーー!!
助けてくれよーーー!!!
このままじゃ俺、
●んじゃうよーーー!!!」
そう叫ぶと、マサキさんは
泣きながら、匍匐前進で
こちらへにじり寄って来た…
かと思うと、たちまち周囲の男性達に
再び取り押さえられて、
「助けてーー!!」と叫び続けた。
私は流血匍匐前進の恐怖から
解放されて、安堵の溜息をついた。
無意識に強く抱きしめて
しまっていたリンに、
「あ…大丈夫?立てる?」と聞くと、
リンが私の目を見てコクリと
頷いたので、みんなに支えられながら
一緒に立ち上がった。
それから私は、惨めに這いつくばる
マサキさんを見下ろし、
覚悟を決めて声を掛けた。