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【スカッとする話】夫の若い従妹にあたる女の子に臓器移植が必要に→娘をドナーにすると言い始める夫…【第14話】
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本編
運転手「お客さん、
しっかりつかまって!」
叫んだと同時に急ブレーキ、
荒っぽいハンドル操作が続いた。
タクシーの脇を、
見覚えがある車が猛スピードで
走りすぎて行った。
グレーの車体とナンバー、
あれはうちの車!?
驚く暇もなく、車は蛇行し、
やがて電柱に激突した。
ドレミが悲鳴をあげた。
私は運転手と一緒に
タクシーを飛び降りた。
事故を起こした車の運転手は、
やはり夫だった。
ハンドルにもたれて、
気絶している。
運転手「どういうつもりだ!
後ろから突っ込んできやがって。
ぶつける気だったのか」
運転手の言葉に、
私ははっとした。
夫は故意に追突を
狙ったのかもしれない。
そこまでして!?
私は腰を抜かしてしまった。
遠くから、救急車とパトカーの
サイレンが聞こえてきた。
その後。
夫は入院し、検査の結果、
背骨を折っているのが分かった。
おそらく、自力では立てなくなる
という、医師の宣告を受けた。
車いすが必須になった夫は、
病院で目を覚まし、
ひどく取り乱したという。