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【第22話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカミ「もしもあのまま、ユウト君が ●力を受けている事に誰も気付かず、 アヤカさんが見て見ぬ振りを 続けていたら、ダイキさんの●力は、 必ずエスカレートしたでしょう。 そのうち、ユウ...
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【第1話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
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本編
そして、逮捕から2週間が
経ったある日のこと……
嬉しい事に、ユウト君が児童相談所の
職員さんと一緒に、病院まで元気な
顔を見せに来てくれたのだ!
ユウト君の話を聞くと、
施設での生活はなかなか快適らしく、
職員さんにもよくして
もらってるようだった。
ユウト「先生、あの時は
どうもありがとう!!
このサイン、気付いてくれて
本当に嬉しかった!」
ユウト君はそう言うと、
右手をかかげ、再び
ハンドサインをして見せた。
ユウト「テレビで見て、覚えてたん
だけど…本当に伝わるのかな?
もし伝わらなかったら、これから
どうなっちゃうんだろう?って、
ほんとにほんとに怖かったんだ…
先生は、ボクの命の恩人だよ!」
スカミ「命の恩人だなんて…ww
そんな言葉、よく知ってたね!」
ユウト「施設で友達に
教えてもらったんだ!人はみんな、
助け合って生きてるんだよね?
だからボクも、いつか誰かを
助けられるようになりたいんだ!」
施設職員「ユウト君、
将来は、スカミさんみたいな
お医者になりたいんですって!」
ユウト「うん!ボクの夢なんだ!」
(ユウト君、つらい思いをした
はずなのに、もう笑ってる…
本当に良かった……
施設に入って、様々な事情を抱えた
子供同士で過ごすのも、もしかしたら
いい経験になるのかも…
ユウト君が、こんな楽しそうに
笑っていられるんなら、施設も
まんざら悪くないのかもね…)
職員さんと一緒にユウト君の
笑顔を見守りながら、
私はそんな風に思ったのだった。
完