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【第15話】出産トラブルで嫁か子どもどちらを取るか判断することになった浮気夫
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本編
しっかりばっちり
激写しまくられている、
それはレイジと若い女性の
浮気現場の数々だった。
ここに出してないだけで、
動画もありますけどね?
車の中で、口にできない
アレコレをイタしていた様子も、
ばっちりしっかり。
スカコ「おかしいと思ったのよ、
子供優先しろ、母体には
代わりがいるとか、叫んでたから。
それに、妊娠中の態度もね。
子供を欲しがってた割に、
妊婦には冷たすぎ。
レイジは、子供好きなのは本当だと思う。
でも、私の事は、子供ほど
好きじゃなかったんでしょう?」
レイジ「違うよそんな事はない」
スカコ「あるわね。両親から
聞いたわよ、帝王切開の時の事」
私の両脇に腰を下ろして、
鬼の形相をレイジに向けている
父と母は、手術の同意書を書く時の
話を、私にしてくれていた。
つまりこういう事だ。
病院に担ぎ込まれた私、
ほぼ意識不明。
119番だと思って連絡したら、
実は幼馴染のミホにつながっていて、
彼女が動いてくれていた。
両親に連絡をしてくれたのはミホで、
母から義母へ、義母から
夫へと伝言リレー。
そしてレイジが義母を連れて
病院に来た時、帝王切開が
必要だと説明がされた。
医師「奥様は常位胎盤早期剥離
という状態です。
一刻を争います、血圧も異常で、
通常分娩はできません。
帝王切開しかない。
手術の同意書を書いてください。
それと、胎児の優先ですが」