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【第2話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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【第1話】結婚式当日…幸せを一瞬でぶっ潰した娘→式場が炎に包まれる衝撃の展開に
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本編
私の場合、住まわせてもらっている
寮は、旅館のすぐ近くにある
オーナーご夫婦所有の一軒家で、
住人は私達親子だけなので、
気兼ね無く生活する事が出来るし、
その上、リンに関しても、
女将「リンちゃん、
まだ6歳なんでしょ?
夜まで1人ぼっちで
お留守番なんて可哀想だわ」
そう言って、小学校から帰って来た
リンが、旅館に来て自由に
過ごす事を許可して下さり、
そのうち私の代わりに、
オーナーご夫婦がリンの
宿題を見て下さるなんて事が、
日課のようになっていったのだった…
それまで実の祖父母に一度も甘える
事が出来なかったリンは、
いつしかオーナーご夫婦を
『おじいちゃん』『おばあちゃん』
と呼ぶようになり、
そしてオーナーご夫婦もまた、
リンと私を、まるで本当の娘、
孫のように接して下さるように
なっていった。
実はオーナーご夫婦には、
マサキさんという
1人息子がいるのだが、
跡を継がせたい社長と、
継ぐ気が全く無いマサキさんの仲は、
あまり上手くいっていない様子で…
もしかしたらその事も、
オーナーご夫婦が私達親子を
可愛がって下さる理由の1つ
だったのかも知れない。
マサキさんは市内の有名企業で
働いているそうで、帰省してくるのは
年に1、2回とのことだった。
私も一度だけ、旅館に顔を出しに
来たマサキさんを見かけた事が
あったのだが、
オーナーご夫婦の良い部分を上手に
組み合わせた感じの、背の高い
イケメンで、都会的な印象だった。
女将「マサキもそろそろ結婚して、
奥さんや孫を連れて帰って来て
くれたら嬉しんだけどね…」
社長「マサキの話はするな!
いつまでもチャラチャラ遊び回って…
あんな奴に期待しても無駄だ!」