前回の内容はこちら▼
【第5話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 (このまま、うまく病気と 付き合いながら、ユウト君と 平和な人生を歩んでいってくれたら… そしていつか、病気を理解して 一緒に努力してくれるような人と、 素敵な出会いがあれば…) 私...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
こちらもおすすめ▼ 本編 私の名前はスカミ。 年齢は38歳、独身。 精神科の医者で、 都内の総合病院に勤めている。 精神科で働いていると、 様々な問題を抱えた患者さん達の、 人生に関わる事になる。 患者さんと共に喜びを分かち合える 事もあれ...
本編
私は必死でアヤカさんを
止めようとし、説得を試みたものの、
アヤカさんは「もう病気は治った」
の一点張りで…
強引に診察室を出て行き、
そのまま来なくなってしまったのだ。
私は結局、この時も、
どうすることも出来ず…
スカミ[心配しています。
何かあれば、すぐに病院へ
来てくださいね!
もし来られなければ、
電話だけでも…いつでも構いません。
待ってますから。]
そう、メッセージを
送ることしか出来なかった。
そして、1年半ほどが経った頃……
一方的に音信不通になってしまった
アヤカさんが、再びフラリと
病院に現れたのだ。
久しぶりに見たアヤカさんは、
最初、誰だか分からないほど
外見がすっかり変わっていた。
何と言うか……綺麗なのだが、
とても派手な見た目に
なっていたのだ。
私は嫌な予感を抑え込み、
自分から病院に戻ってきてくれた
アヤカさんの気分を壊さないよう
話を聞いた。
アヤカさんが言うには、
以前の職場は、あのあとすぐに
辞めてしまい、今はキャバ嬢を
しているとのことだった。
仕事は楽しいものの、
ストレスに感じる事も多く、
(また病気が再発したら…)
と不安になって、
もう一度病院に来る事に
したのだと言う。
何でも、先月の売上は店の
No.2だったらしく、
「稼げるし天職じゃないかと思う!」
とのことだった。
住所も変わっていて、
今は新宿のマンションに
住んでいるらしい。