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本編

スカコ「待って、レイジ!

お願い話を聞いて、

本当に緊急事態なの!

お腹が……痛い、赤ちゃんが!

赤ちゃんが!!」

 

私は、薄れていく意識の中で、

それでも全力を振り絞った。

スマホに呼び掛けて、

外出している夫レイジへ、

渾身のSOSを発信した。

しかし夫は

 

レイジ「は?何?

聞こえないんだけど。

腹が痛いって?」

 

のんきそうに

聞き返してくるばかりだ。

聞こえない!?

もしかして、私は全身の力を

かき集めて叫んでいる……

 

のではなく、実際は

小声での呼びかけなのかもしれない。

 

レイジ「なんだよおまえ、

また仮病かぁ?

いつも大げさなんだよな、

腹痛いだの腰痛いだの。

そんなに怠けたいのか?

まったく、付き合ってられないって。

もう切るぞ?」

 

全然、見当違いの文句を言われる

始末だ。冗談じゃない!

 

今の私は、妊娠9ヶ月。

病院では順調だと言われてはいる。

しかし実際は、あってはならない

事態に直面しているのだ。

 

床に座り込み、激痛に

脂汗を流している。周辺は、

とても直視できない凄惨な光景だ。

急激に貧血を起こしたのだろう、

目がまわり、上半身も

ぐらぐらしている。後期妊婦として、

絶対に避けたかった状況なのだった。

 

しかし、電話の相手である夫には、

その緊急性が少しも

伝わっていないようだ。

こともあろうに、仮病だと

頭から決めつけられている。