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【第7話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 アスカ「そんな簡単に 手を出せる金額じゃないわ」 アカリ「うん。リビング以外にも あるかもしれないしね」 アスカ「怖い事言わないでよ、 アカリぃ」 アカリ「現実から目を そむけちゃだ...
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【第1話】リビングに謎の盗聴器が…娘の作戦で迫真の演技してみた結果w
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本編
頭の中がぐるぐるした。自分ながら、
混乱しているのが分かる。
まるでドラマに出演しているような
感じ。私と娘はリビングで筆談した。
アカリ「私の部屋には、
怪しいタップはなかったよ」
アスカ「ママの方は、
よく分からないタップが一個。
でも、前からあるんだよね。
見た感じは、何となく新しくなってる
気がするような、しないような」
アカリ「そっか。
とりあえずタップはそのままにして。
下手にいじって、余計な指紋が
ついたりしたら、もし警察に
通報したとき混乱するかも」
アスカ「なるほど」
アカリ「さあて、どうしようかな」
娘は、やっぱり何だか
楽しそうに見える。
この子、誰に似たのかしら?
私じゃないのは確かだわ。
しばらく考えていた娘、やがて
何かを思いついたらしい顔になった。
キッチンへ向かい、
ゴム手袋を持ち出してくる。
アスカ「何をするの?」
アカリ「リビングのあれ、
外してみよう」
アスカ「え!?」
アカリ「電源から外れたら、
音を拾わなくなるでしょ?
誰か聞いている人がいるなら、
何かのアクションを
起こしてくるかもしれない」
怖いもの知らずとはこの事だろう。
アカリは平然と言い放った。
私はおろおろ。
アスカ「どんなアクション
してくるか、分からないのに?」
アカリ「殴り込みには
来ないと思うよ?
怒鳴り込んでくるかもしれないけど、
そうしたら、警察呼べばいいじゃん」