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【第26話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 認めたくなかったが、事実だった。 当時の私は、タクヤの事が 大好きだったから…… ところが、弁護士は 私の答えを待たず、言葉を続けた。 弁護士「いいえ。その言い訳は 通用しません。2...
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【第1話】18歳で出産後、彼氏に捨てられた私→駅で出会ったコワモテの人に赤ちゃんを見せると…
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本編
弁護士「ちなみにその他にも、
計5名の被害者から
慰謝料請求の訴訟を起こし、
スカミさんが産んだ赤ん坊の養育費
も、当然請求させて頂きますので、
どうぞそのおつもりで」
自分が窮地に追い込まれている事を、
ようやく理解したのか、
タクヤはいきなり土下座を始め、
泣きながら謝りだした。
タクヤ「す、す、すみません
でした〜!!!この通り、
謝りますから〜!!!
逮捕とか…訴訟とか…
そんな事になったら、
俺の人生終わっちゃうよ〜!!!
どうか!!!どうか
勘弁して下さい〜!!!」
そんなタクヤを見ながら、
ユキさんは心底楽しそうに笑った。
ユキ「あらぁ〜?パパに頼んで、
訴えてやるんじゃなかったの〜?
ダメよ〜。男がそんなコロコロ
意見を変えるなんて〜ww
こっちはねぇ、もうやる気
満々なんだから〜!」
タクヤは鼻水を垂らしながら、
私を見上げて頼み込んできた。
タクヤ「スカミ〜!!
お前からも頼んでくれよ〜!!!
俺は赤ん坊の父親なんだろ〜?
犯罪者になってもいいのかよ〜!!
頼むよ〜!!!訴えないよう
言ってくれよ〜!!!」
この期に及んで、
顔も見てやっていない赤ん坊の事を、
楯に取ろうとするタクヤ…
私は心底呆れ、軽蔑した。
スカミ「自分がやった事の
責任くらい、ちゃんと取りなさいよ!
この……スットコドッコイが!!」
何かグサッと刺さる事を言おうと
して、思わずユキさんの
決めゼリフが出てしまった…
ユキ「アハハハハ!!!
そうよ!スカミちゃん!!
その意気よ!!!」
ユキさんは、手を叩いて
喜んでくれた。