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【第18話】大家「半年も家賃を払わないなら出ていけ!」→俺「払ってます…」証拠を見せると衝撃の展開へ
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカオ「…………あれっ? あなたのお名前……サクラコさん じゃなかったでしたっけ…?? 賃貸契約書の貸主の名前も、 サクラコさんでしたけど… この通帳の名前、 エツコさんになってます...
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本編
エツコ「母は、なかなか
私に言い出せなかったみたいで…
私、申し訳なくて申し訳なくて……
だからついカッとなっちゃって、
ここに怒鳴り込んで
来ちゃったのよ……
張り紙の事も、
ごめんなさいね……
母の事を思うあまり、
つい暴走しちゃったの……
許してもらえないかしら…
仕送りのお金のせいで
私が告訴されたって知ったら、
母はきっと悲しむと思うのよ……
だから、告訴、
取り下げてもらえない?」
(またまた〜!凄いな〜!!
それっぽい話をどんどん作って、
自分が有利になるように誘導して……
こりゃ、嘘の常習犯だな!!
これまで散々他人を
騙して来たんだろうな……)
俺は内心呆れながら、
(そろそろ頃合いだな…)と思い、
すっかり騙されたふりをしながら
ドアチェーンを外し、
エツコを家の中に招き入れた。
スカオ「俺、あなたの事を
誤解してたのかも…
どうぞ上がって下さい。
家賃の事も、告訴の事も、
もう一度考え直してみます…」
エツコ「本当に〜?
ありがとう〜!!助かるわ〜!!」
それから数分エツコの話を
聞いていたが、嘘には
意外にも綻びは出ず…
矛盾点を指摘すると、
すぐさま辻褄を合わせて修正してくる
様子は、見事としか言えなかった。
そうこうしていると、1階の
エントランスの呼び出し音が鳴った。
俺は「あ、多分宅配便です」
と言いながらインターホンまで行き、
画面を確認すると、
「上がって来て下さーい」と
ロックを解除して、ついにやって来た
『ある人物』をマンション内に
招き入れた。