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【第22話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ショウタは急に、私が計画的にこの 状況を作り出したかのように 言い出し、一方的に怒鳴ったあと、 私が反論する間もなく 電話を切ってしまった… (はぁ〜?? どういう思考回路…??? ...
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【第1話】結婚式当日、仮病の浮気相手を優先する夫
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本編
ショウタ「なに黙ってんだよ!!!
さっきから何回も何回も電話
してんのに、全然出ないし!!!」
スカミ「え…だって…こっちには
もう話すことなんて無いし…
自分だって昨日は、
『もう二度と連絡してくるな!』
って言ってたじゃないの!」
ショウタ「そ、それは……
昨日と今日じゃ、
状況が違うだろ!!!」
スカミ「状況…??」
すると、ショウタの電話の後ろから、
ミスズの甲高い喚き声が
聞こえて来た。
ミスズ「あんた!!!
絶対許さないからね!!!
会社にまで言いつけるなんて!!!
この性悪女!!!」
(あぁ〜…そっか。この2人、
会社で怒られてきたんだ……)
ようやく合点がいった。
じつは遡ること数時間前……
私はヨシエさんに付き添って、
ショウタの勤め先を訪ねていたのだ…
本当ならば私が行く必要など
無かったのだが……
今朝がた、困り果てた様子の
ヨシエさんから、
ショウタが電話に出ないし、
同棲していた家にも帰って来ない、
居場所を知らないかと
連絡が入ったのだ。
実家に戻っていた私は、
「一度ショウタの方から電話が
かかってきたので話をしたが、
その後の事は分からない」
と答えると、たった1人でショウタの
会社まで会いに行くと言うので、
場所も行き方もよく分かっていない
ヨシエさんが心配になった私は、
仕方無く案内することにしたのだ。
出来るだけ仕事の邪魔にならない
よう、お昼休み直前に会社へ行き、
受付でショウタに引き合わせたら、
私はすぐに帰るつもりでいたのだが…
ヨシエ「すみません…
私、ショウタの母です。息子が
いつもお世話になっております。
あの…息子に会いに来たんですけど…
呼び出して頂けますでしょうか?」
にこやかな表情でショウタの部署に
連絡を入れてくれた受付嬢は、
急に表情を曇らせた。