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本編
義父「スカコさん、コズエ、ツバサ…
本当に申し訳ない……
後の事は父さんとじいじに任せて、
お前達はもうお休み」
ツバサとコズエを連れて客間に
戻った私は、手早く布団を敷き、
子供達を寝かし付けた。
(今日は怒涛の展開だったな〜…!!
とても1日に起こった事とは
思えないよ…もうお腹一杯だよ…)
翌朝目覚めると、私は手早く朝食の
準備をし、子供達に食べさせてから
荷物をまとめ、帰る準備を整えた。
義父と、後に残るサトシに別れを
告げ、義母の部屋の外から声を
かけたが、義母は最後まで
姿を見せなかった。
家に戻ると、ツバサは
早速絵の続きに没頭し、
私とコズエは新幹線の駅で
買ってきたお土産菓子を食べながら、
ノンビリと休みを満喫した。
サトシが義両親とどんな話し合いを
しているのか、少し気になった
ものの、夕方にはサトシから
スマホにメッセージが入り、
サトシ[今からそっちに帰る
こっちは収まるところに
収まった、もう安心して大丈夫]
との事だったので、ホッとして
夕食の準備に取り掛かった。
サトシは帰宅すると、家族全員を
リビングに集め、改めてこれまで
義母がしてきた事を詫びた。
サトシ「本当にすまなかった!
俺の考えが甘かったんだ…
婆ちゃんだって、いつかは自分の
過ちに気付いてくれるかもしれない、
ツバサとコズエにとっても、婆ちゃん
が居ないより居た方が良いだろう、
そう思っていたんだが…大きな間違い
だと、今回思い知らされた…」
話し合いの結果、今後はもう
義実家には行かない。義母にはもう
二度と会わなくて構わない。
義父だけが、時々こちらに会いに
来てくれる事に決まった、
と聞かされた。
(ここまで極端な結論に
なるなんて…)
私は正直、驚いた。
ツバサもコズエも少し戸惑っている
様子だったが、やがて「分かった」
と頷いていた。
肩の荷が下りたような気分になった
私が、「晩ご飯にしよっか!」
と誘うと、
子供達も「そうしよう!」
「もうお腹ペコペコ!」
と明るく応え、またいつもの
日常が流れ出したのだった…