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【第5話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 レオナ「今日は旦那が シフト休みだったわ。もう帰るね」 早口にそういうと、 そそくさと出ていく。 他の常連女性たちが慌てた。 女性A「あ、レオナさん! ちょっと、お勘定置いて行って!...
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【第1話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
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本編
女性B「旦那さんがいるときはね。
旦那さんの前では格好つけたいのか、
しっかり者ぶりっこしたいのか
知らないけど」
女性A「そうそう、私たちと
態度違うよね、露骨に。
たぶん昔からああいうタイプ
なんだよ、よくいるじゃない?
男女間で態度変える子」
女性B「いるいる、
レオナって絶対そういうタイプ!
男性にもてるのをステータスみたいに
思ってるって、前に言ってたもん。
その代わり、
女性にはひどいのよねえ」
レオナの話をしながらのお
茶会は延々と続きそうだったので、
とりあえずストップ。
私の目的は、宅配ドロの噂を
収集することだ。
アスカ「ところで、宅配とか
置き配を勝手に持っていかれる
って話、結構聞く?」
女性A「結構というほど
じゃないけど、時々ね。
最近はみんな警戒して、
宅配ボックス導入したりしてるよ。
前より少なくなったんじゃない?」
時々紛失?または盗難?
はっきりしない嫌な事件が
起きているというのを耳にして、
私は情報収集を切り上げた。
時刻は午後2時。
レオナが言っていた通り、
もしかしたら、何かの手違いか
業者の勘違いなどで、
荷物が玄関ではなく庭に配達された
可能性も、ないわけではない。
うん、とっても可能性は低いけど、
ゼロじゃない。
警察に相談する前に、
もうちょっと心当たりを探してみても
いいかという気持ちになった。