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本編
マキ「いいから！よく分からない
なら、今は私に従って！
ほらアスカさん、ママ友たちが
どんどん集まって来ちゃったわよ！！
このままだと、恥ずかしい思いを
するのはアスカさんよ！！さっさと
お金払っちゃいなさいよ！！」
周囲を見回すと、確かに、
騒ぎを聞きつけたママ友たちが、
不安そうな目でこちらを伺っていた。
（私には恥ずかしい事も、
隠しておきたい事も無いから、
みんなに何を知られても構わない。
むしろ、今までマキさんの被害に
遭ってきた人を味方に
つけられたらいいのに…）
そこへタイミング良く、
カオリさんがお迎えにやって来た。
私に詰め寄るマキさん夫婦の姿を
見たカオリさんは、
慌てた様子でこちらに走って来た。
マキさんが小さく
舌打ちする音が聞こえた。
カオリ「ちょっとマキさん、
なにやってるの？！
まさかまだお寿司屋さんのこと
諦めてないの！？
この前、アスカさんに
ハッキリ断られてたでしょ！？」
旦那「えっ……」
（カオリさんナイス！！
どんどん言ってやって！！）
マキさんが慌てて制止しようとする
様子に気付いているのかいないのか、
カオリさんが言葉を続けた。
カオリ「アスカさんから聞いたわよ！
話を全然聞かないらしいじゃないの！
『来ないで』ってハッキリ
言われてるのに、それを無視して
家族まで連れて行こうと
してるんだって？！
お祝いの食事なのに、
迷惑をかけちゃダメでしょ？！
いい加減、他人に奢ってもらおうと
するのはやめなさい！！」
（ん？あれ…？もしかして
カオリさん、お寿司屋さんに行くの、
まだ先だと思ってる…？）
私が戸惑っていると、カオリさんは
マキさんの背後を覗き込み、
旦那さんに直接声をかけた。
カオリ「旦那さんも、
マキさんに注意して下さいよ！
マキさんはこれまで、
大勢のママ友たちに迷惑をかけて、
散々トラブルを起こしてきたんです。
このままだと、お子さんが
強制退園させられちゃいますよ！」
