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【第11話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 イリエ「彼は結婚詐欺師なんです!! 株で儲けてるんじゃなく、女性から お金を騙し取っているんです!! 被害者は私の他にも大勢いて、 彼から怪しい仕事を紹介された人も いるんですよ!!...
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本編
イリエさんは画面を操作し、
「ほらココ!」と私に
画面を指し示してきた。
イリエさんの指先が示す部分には
『最終ログイン15分前』
と表示されていた。
(15分前…これが本当に
タカヤのアカウントだとすると、
さっきトイレに行った時に
ログインしたってことになる…
いやいや!まだ本当に
タカヤのアカウントだと
決まったわけじゃない!
赤の他人がタカヤの写真を
使っている可能性だって有るし!)
イリエさんはさらに、プロフィールの
自己紹介文を表示して、
「読んでみて!」と見せてきた。
半信半疑のまま再び画面を
覗き込むと、自己紹介の内容には、
名前の他に職業など、
タカヤと異なる箇所も有ったが、
年齢や所在地、身長など、
一致している箇所も有った。
(ココは違う…ココとココは同じ…
もしもこれが本当にタカヤの
アカウントだとしたら……
たとえ結婚詐欺を
していなかったとしても、
婚約中にマッチングアプリを
利用しているなんて、
私的には完全にアウト……
もうタカヤとは
別れるしか無いだろう)
イリエ「あなたは、
まだ信じられないかもしないけど…
私は間違いなく、これは
彼のアカウントだと思ってます。
婚活パーティー、マッチングアプリ…
他にも利用してるかも。
彼は、言葉巧みに
女性の気持ちをコントロールして、
お金をだまし取っては
逃げるを繰り返しているんです!」
イリエさんの確信に溢れた言葉に、
私の心の揺れは大きくなる
一方だった。