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【第10話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 イリエ「私は自分から、 進んでお金を渡したんです… しかも借用書も何も無しで、 いつ返すなんて話もしないまま…」 その後すぐ、彼と連絡が つかなくなり、アパートへ行くと、 もぬけの殻...
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【第1話】婚約者の彼と高級レストランへ→入店後すぐに伝票が渡され…
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本編
イリエ「彼は結婚詐欺師なんです!!
株で儲けてるんじゃなく、女性から
お金を騙し取っているんです!!
被害者は私の他にも大勢いて、
彼から怪しい仕事を紹介された人も
いるんですよ!!」
(そんな…優しくて誠実なタカヤが…
結婚詐欺師……?!
しかも女性に怪しい仕事を紹介する
なんて…とても信じられない!!)
スカミ「でも私は……
お金を貸してくれだなんて
言われたこと無いし…
信じられません……」
(確かにあの写真は、
どう見てもお泊まりデートだったし、
イリエさんとタカヤが過去に恋人同士
だったのはきっと本当だろう。
株の事も、言われてみれば
おかしいけど…でもそれはきっと、
何か納得出来る理由が有るはず!!)
心は揺れていたものの、
私はまだタカヤの事を信じていた。
するとイリエさんは、再びスマホを
操作し、画面を私に見せてきた。
イリエ「じゃあ…これ見て下さい!!
このアカウントの写真、
彼でしょ!?」
表示されていたのは何かの
プロフィール画面で、タカヤとは
違う名前が表示されているものの、
やや斜めを向いて写っている写真は、
間違いなくタカヤの顔だった…
スカミ「これ……何ですか…?」
イリエ「マッチングアプリです。
彼、あなたとのデート中にも、
次のターゲットを漁ってますよ!」
スカミ「え……??」