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【第8話】夫「主婦は贅沢するな!暖房禁止!」→お望み通り私が節約に乗り出すと…
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本編
コウジは、リコからの思いがけない
注意に唖然としていたが、
すぐさま我に返り、言い返してきた。
コウジ「いやいや!稼ぎの無い
お前たちは光熱費を節約すべきだけど
働いて稼いで来た俺には、
暖房を使う権利があるんだよ!!」
またしても自己中理論を熱弁し、
リコからエアコンのリモコンを
奪い返そうするコウジに対し、
リコはリモコンを
手に逃げ回りながら、
リコ「お父さんが
『暖房禁止命令』を出したから、
お母さんと私で、今日から
光熱費節約チャレンジを始めたの!
いくら節約できるか頑張ってるん
だから、お父さんも協力してよ!
私たち、お父さんが
好きなだけ飲み会に行けるように、
節約してるんだから!
お父さんには、暖房代よりも、
飲み代の方が必要なんだもんね?」
リコにそこまで言われては、
コウジもさすがに何も言い返すことが
出来ず、暖房を諦めたようだった。
バツの悪そうなコウジの顔を
見届けた後、私は黙って電気を消し、
真っ暗な中でほくそ笑んだ。
コウジは冷え切った部屋の中、
寒さで体が震えているようで、
歯をカチカチと鳴らし始めた。
やがて耐えかねたコウジは、
コウジ「あぁ〜!!寒いっ!!!
こうなったら熱い風呂にでも
入るしかない!!」
そう言って風呂場に行こうと
するので、私は待ってましたと
思いながら、立ちはだかった。
スカコ「ダメよ!
光熱費節約チャレンジだって
言ってるじゃないの!
お風呂を沸かすガス代だって、
節約の対象よ!」
コウジ「え…じゃあ
どうすればいいんだよ?!」