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【第12話】夫から酷い仕打ちを受け続けた私→わずか10歳の息子の復讐劇がヤバすぎた

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【第11話】夫から酷い仕打ちを受け続けた私→わずか10歳の息子の復讐劇がヤバすぎた
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 最初のページにそのように記された 絵日記帳には、そこから毎日、 可愛い絵と、その日の出来事の下に、 あまりにも似つかわしくない、 過去や現在の私とユタカの事が 書かれていたのだった…...

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【第1話】夫から酷い仕打ちを受け続けた私→わずか10歳の息子の復讐劇がヤバすぎた
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本編

タカダ先生はゆっくりと話し始めた。

 

タカダ「お母さん…詳しい事情は

分かりませんが、これは助けが

必要だと、私は思います。

ヒロトくんはとても頭の良い子です。

そのヒロトくんが、このようにして

絵日記にご家庭の問題を記して

提出した。これはヒロトくんから

私や学校へのSOSだと思います」

 

アスカ「はい…その通りだと

思います…」

 

タカダ「私に出来る事が有れば、

何でも仰って下さい。出来る限り

お力になるつもりです。

『配偶者暴力相談支援センター』

という公共機関はご存知ですか?

こちらは24時間相談できる

電話番号です。一度、

電話相談だけでもなさってみては?

何か、解決策が

見つかるかもしれませんよ?

この絵日記帳は、お母さんに

お渡しします。お父さんに

見つからないよう気をつけて、

もう一度ゆっくり読んでみて下さい」

 

タカダ先生は、絵日記帳を手渡す時、

私の手をギュッと握った。

驚いて顔を上げると、タカダ先生は

私の目をまっすぐ見ていた。

 

タカダ「ヒロトくんの心に取り返しの

つかない傷がついてしまう前に、

お母さんが決断しなければ!」

 

先生の真剣な思いがひしひしと

伝わってきて、私は黙って頷いた。

自宅に戻った私は、もう一度

ヒロトの絵日記を読み返してみた。

それまでは、何があっても私1人が

我慢して、家族の形を保ち続ける

ことが、私がヒロトの為に

してあげられる最善策だと、

ずっと思ってきたけれど…

 

そんなのは、大きな勘違い

だったのだ!

私が我慢を続けてきたせいで、

ヒロトは傷つき、

悩み続けてきたのだ…

 

(私は本当に、母親失格だわ…)

 

頭の中は後悔の念でいっぱいだった。

しばらくして、習い事から帰宅した

ヒロトをリビングに呼び、

話をすることにした。

 

アスカ「あのね…今日お母さん、

学校でタカダ先生と

お話ししてきたの」

 

ヒロト「……何の話をしたの?」

 

アスカ「ヒロトの夏休みの

絵日記のことだよ」

 

ヒロト「そっか…」

 

アスカ「ヒロトごめんね。

ダメなお母さんで…」

 

ヒロトの前では泣かないと

決めていたのに、

思わず涙が滲んでしまった。