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【第13話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 キノシタ「別に…普通に個人情報の 照会をするだけですよ… すぐにお返ししますから、いちいち 目くじら立てないで下さいよ!」 迷惑そうに言うキノシタに、 私は食い気味に反論した。 スカ...
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編
スカミ「あの〜。ホームページには、
今回のような場合、解除料は免除って
書いてありましたけど?」
私が説明しても、またしても
嘘だと決めつけて、
調べ直そうともしないキノシタ…
(ついさっきも、このパターンで、
私の言う事が正しくて
恥をかいたばっかりなのに…
お前には学習能力ってモンが
無いのか?キノシタよ!)
私は仕方なく再びスマホで検索し、
携帯会社のホームページをわざわざ
表示して、キノシタに見せてやった。
スカミ「ね?ここに書いてある
でしょ?嘘なんか言ってないのよ!
あなたの会社の規則なの。
しっかり覚えておいて下さいよ!」
キノシタは疑わしそうな目で
私のスマホを覗いたものの、
確かにホームページに
書かれているのを見ると、
(あっ…)と言う顔をした後、
恥知らずにも何食わぬ顔に戻り、
キノシタ「あ、なら免除ですね。
で、次なんですけど…」
と、一言の謝罪も無く、
そのまま先に進め始めた。
(はぁ〜っ?ごめんなさいは?
プロとしてのプライドも
無いのか、お前は?
こんな店員雇ってると、会社の
損失だよ!今までショップ内で
問題にならなかったの?)
これ以上のタイムロスは
避けたかったので、私は
ツッコミたい気持ちをグッと抑え、
黙って話を聞いていたものの、
キノシタがこれまで他のお客さんに
対して、ちゃんと仕事を
こなせていたのか、
疑わしく思えてならなかった…
その後キノシタは、どうやら
私の背後の売り場が気になって
仕方がない様子で、お客さんが、
「これこれ!この最新機種!
カッコいいよね〜…欲しいな〜!
もうすぐボーナスだし、
買っちゃおうかな〜…」
などと話す声が聞こえて来ると、
ガタッと席を立って中腰になり、
今すぐお客さんの元へ飛んで
行きたい気持ちを隠す事が
出来ないようだった。