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【第17話】育ち盛りの娘が突然食事をしなくなり…→娘の日記を見て血の気が引いた
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 シュウジ「僕は見たんですよ、 喫茶店で妻が男と会ってたんです。 確信しましたね。 妻は浮気して、きっと その男の子を妊娠したんです。 むしろ慰謝料を 払ってもらいたい。 お腹の子は、...
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【第1話】育ち盛りの娘が突然食事をしなくなり…→娘の日記を見て血の気が引いた
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本編
弁護士「そして、お子様のご意向は、
10歳以上であればご本人の希望が
優先されるんです。
ミオさんは奥様を、
今までもこれからも、たった一人の
母親だと認識しておられます」
弁護士の厳しい指摘に、
シュウジは顔面蒼白。
もはや何も言えない体たらくだった。
結局はミオの証言と
日記が証拠になり、
夫の不倫行為が認定された。
相手の女性は新入社員で、
まだ22歳だったという。
ちょっと世間が分かってない子の
ようで、慰謝料請求に震え上がり、
泣き叫んで両親にすがりつき、
盛大に叱られたそうだ。
しかも、会社でも同情を求めて
泣き喚いたものだから、
シュウジの事まですっかりバレた。
結果として、浮気相手は会社を辞めて
両親の監視下に置かれる事になり、
シュウジは左遷。
どうやっても本社に戻れない、
永遠に島流しの刑だ。
ずっと雑用係で出世の見込みも無く、
それどころか減給処分までされ、
一人寂しく田舎の支社勤めが
決定した。
慰謝料と養育費は、給料から
天引きされる事になった。
若い女の子に目がくらんだ報い、
よくもミオを悲しませたな、
ざまみろと言ってやりたい。
ミオ「ママ、もうすぐ
赤ちゃん生まれるね。
私、めちゃくちゃ可愛がるんだ」
アスカ「頼りにしてるわよ、
お姉ちゃん」
すっかり食欲を取り戻したミオと、
私は静かで平和な日々を
過ごしている。今は実家暮らしだ。
臨月を迎え、待望の赤ちゃんが
生まれるまであと少し。
私達の前途は明るい。
おわり