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【第2話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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【第1話】母が他界し、母のスマホを解約に行くと…店員「本人じゃないと解約できませんよw」
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本編
母(大きな音をたてて煎餅を
齧りながら)「ふぇ?なんて?」
スカミ「ちょっとー!ww
娘が真剣に将来の不安を吐露してるのに、
母親は煎餅に夢中って!www
たまには真剣に聞いてくれても
いいじゃん!ww」
母「だって〜、このお煎餅、
美味しいんだもの!
ほら、スカミも食べてみなさいよ!」
スカミ「えぇ〜?そんな…
別に普通のお煎餅でしょ…?
大げさな……ってウマッ!!!」
母「アハハ!!またそんなwwww
スカミったら顔芸はやめなさいwww
そんな変顔ばっかりしてたら、本当に
ブサイクになっちゃうわよ!www」
私と母は、何でも話し合い、冗談を
言い合い、いつも笑い合っていた。
一緒だと居心地が良くて、楽しくて、
喧嘩らしい喧嘩もした記憶がない
ほど、とにかく仲が良かった。
母が居てくれるから、私は孤独にも
卑屈にもならず、のんびり楽しく
生きていられたのだった。
これからも、こんな毎日が
続くんなら、独身も全然悪くないな!
そう思っていた。
思っていたのに……
大好きな母が、
突然亡くなってしまった……
買い物先で急に意識を失って倒れ、
そのまま…帰らぬ人と
なってしまったのだ……
死因は脳梗塞だった…
定期健診もしっかりと受けていたし、
食生活にも気を付けていたのに…
どうして……
母「やっと70歳!
100歳目指して、あと30年!
頑張って生きるわよー!!
私には、やりたいことも、
行きたい場所も、見たい景色も、
まだまだ沢山あるんだから!!」
誕生日に、そう言っていた
ばかりなのに……