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【第25話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカオ「となると…エミコの 『目的』は、当然、“金”ですね…?」 探偵「はい…残念ながら、 その通りです。実は…奥様は少し前、 スカオさんの保険契約の見直しを されていたようなんです...
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【第1話】妻が入った風呂の後に、なぜか毎日ひもがある→後日、俺は救急搬送され…
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本編
スカオ「まるで二次元のキャラクター
のような…綺麗な男だな……」
探偵「整形ですけどね!
ちなみにこちらの写真が元の顔です」
それは、さっきの写真とは
全く別人のような、ニキビだらけの
イモっぽいゴリラ顔だった…
俺はもう、何もかもが虚しくて、
乾いた笑いが二、三度漏れた後は、
もう何も言えなくなってしまった……
エミコはこの男の為に、俺の命を金に
変えようと、何度も●そうとした。
俺はエミコを愛していたのに、
エミコは俺よりも金の方が
大事だったのだ。
怒りよりも、悲しみよりも、
虚しさでいっぱいだった。
(もう、おしまいにしよう……)
しばらく黙ったままの俺に、
探偵が静かに尋ねた。
探偵「警察…
お呼びしましょうか…?」
俺は黙って頷いた。
警察が到着すると、呆然とする
俺の代わりに、探偵が証拠を
示しながら全て説明してくれた。
俺は探偵や警察に何か確認される度に
短く答えた後、そのままパトカーに
同乗して自宅に向かった。
自宅に着くと、エミコは留守だった。
俺はスマホのGPSで
エミコの位置を確認した。
エミコに殺されそうになって以降、
念の為にコッソリ設定
しておいたのだ。
エミコのスマホは繁華街にあり、
どうやら今日も例のホストに
会いに行っているようだった。
警察は家の中を捜索し、
証拠を押さえていった。
トリカブトも、何株かは
庭の倉庫の中から発見された。
パトカーはいつの間にかいなくなり、
エミコがいつ帰って来てもいいように
対策も取られているようだった。