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【第11話】夫「睡眠は3時間までだ!」→お望みどおりにした結果w
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ヨシオ「寝ていいのは3時間だけと 言われたからって、 くだらない仕返しか!」 スカコ「楽しくお掃除~寝るなって 言われたから~寝ないでお掃除~」 ヨシオ「ガキか!」 彼が叫ぶのにあわ...
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本編
リオも真っ青になっていた。
リオ「この間聞いた話、
本当にやってる?旦那さんに、
主婦は寝るなって言われたから、
ガチで寝ない事にしたって話」
スカコ「本気でやってるよ、
そりゃもう大真面目に」
リオ「倒れるって!」
スカコ「それでもいいと思ってる。
大事にならなきゃ、
あの人は分からないよ、きっと」
リオ「間違ってるよ。
体を壊してまで、分からせようとする
必要はないんじゃない?
ていうか、分かってくれるかどうかも
疑問だよ。旦那さんの本性とか、
本来の性格とか、そういうのが
丸出しになってる状況でしょ?
なら、過労で倒れたとしても、
分かってくれるとは思えない」
リオに真剣に言われて、
私は少し考えた。確かに。
根本的な解決には、
なっていないような気もしてきた。
言われてみれば、ヨシオは
まだ家に帰ってはいる。でも、
いつか帰るのが嫌になって、
出て行ったままという事に
なるかもしれない。
だとしたら、
私のやってる事って、無駄?
そこまで考えたとき、
私の意識はぷつんと途切れた。
リオが
リオ「わああ!ちょっと!
しっかりして、起きて!」
そう叫んでいるのを聞いたような、
聞いていないような。
ふわふわした、変な感覚だけが、
私を包んでいた。
目が覚めたら病院だった。
リオ、パート先の主任、
そして私の両親。
ヨシオ以外の、親しい人が
私を取り囲むようにして
のぞき込んでいた。