前回の内容はこちら▼
【第10話】夫「睡眠は3時間までだ!」→お望みどおりにした結果w
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 一度決心を固めたら、 体は勝手に動いてくれた。 怒鳴り疲れたらしいヨシオが、 ぼう然と立ち尽くす中、私は掃除 洗濯、朝食作りに精を出した。 どうせなら、とことんまで やってやると思っ...
1話から読みたい方はこちら▼
【第1話】夫「睡眠は3時間までだ!」→お望みどおりにした結果w
こちらもおすすめ▼ 本編 スカコ「え?ちょっと待って! もう一回言って?」 夫ヨシオのあり得ない要求は、 もちろん聞き取れた。 意味も分かる。 でも、意図が全く分からない。 どういうことよ、 睡眠時間を3時間にしろだなんて!? ヨシオ「分か...
本編
ヨシオ「寝ていいのは3時間だけと
言われたからって、
くだらない仕返しか!」
スカコ「楽しくお掃除~寝るなって
言われたから~寝ないでお掃除~」
ヨシオ「ガキか!」
彼が叫ぶのにあわせて、
私も大音量で歌いまくる。
掃除機はずっと動いている。
ボリュームなら、私の圧勝だ。
ヨシオはとうとう、
根負けしたらしい。
私服を着こんで、家を出て行った。
勝った、と思った。
勝ったからって、
これで終わったりはしない。
次の日も、その次の日も。
彼が望む「主婦たるものは
睡眠3時間で家のために尽くす」
を実践した。
そのとばっちりを、
ヨシオがもろに被ったとしても、
私の知った事じゃない。
そこまで配慮しろとまでは
言われていないから。
ヨシオ「お、おい。
いつまでやる気なんだ?」
夫はだんだん弱気になって来て、
音を上げ始めた。
でも私は知らんぷり。続行よ。
とはいえ、体に堪える事は
確かだった。
意地でもヤツの前では寝ない、
睡眠3時間厳守を徹底したため、
一週間もすると寝不足が
顔に出るようになったらしい。
リオ「顔色、とんでもない事に
なってるけど!?
そのうち倒れるよ?」
スカコ「ああ、うん。冷凍して
おいたから、食べるなら解凍して」
リオ「ちょっと!?
何を言ってるの!?」
リオが大慌てで私を揺さぶり、
はっと我に返った。
会話がずれているを通り越して、
全くかみ合わなかったようだ。