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【第8話】高2で妊娠し出産した私→その後、彼氏に捨てられて…

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【第1話】高2で妊娠し出産した私→その後、彼氏に捨てられて…
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本編

(ショウ君に捨てられたら、

私はまともに生きていくことすら

出来ない無能…

これから1人で、どうやって

ミソラを育てていけばいいの…?)

 

絶望する私をよそに、

ベビーカーからは、ミソラのご機嫌

そうなクーイングが聞こえてきた。

こんな時でも幸せいっぱいの、

可愛いらしい声を聞いた瞬間、

私は突如耐えきれなくなり、

嗚咽を漏らしながら、

道端でボロボロと涙を零した。

 

泣きながらあてもなく歩き続け、

ふと気が付くと、

近くの公園の入り口に、

ボーッと突っ立っていたのだった。

 

日曜の昼下がり、

公園には何人もの人影が見えた。

中央の大きな池の前まで進むと、

『あぶない!!深くてキケンです。

入らないでください』

と書かれた看板が…

 

それを見て、ふと、

 

(●んだら楽になれるかな…)

 

という考えが頭の中に広がった。

なぜか高校の友人たちの姿を

思い出し、

 

(みんなは今も

あの場所で笑ってるんだろうな…)

 

と羨ましくなり、すぐそばを

おしゃべりしながら歩いて行く、

仲の良さそうな親子連れの様子が

妬ましくなった。

 

ちょうど一年ほど前、

子供を産むと決めた自分自身が、

恨めしく思えたりもした。

ベビーカーを見ると、

いつの間にかスヤスヤと眠っている

ミソラの、天使のような寝顔…

その姿を見た瞬間、

また涙が溢れてきた。

 

(私はなんてダメな母親なんだ…)

 

ショウ君にとってはダメな妻で、

両親にとってはダメな娘で…

私は誰からも愛されず、

必要とされてもいない、

生きる価値のない人間…

私なんかいない方がいい。

 

もう●のう。●んでしまおう。

生きていたって迷惑なだけだ…

私はフラフラと、

池に向かって歩き出した。

 

すると、1人の少年が駆け寄って

きて、ミソラを乗せたベビーカーの

前で立ち止まる気配がした。