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【第18話】喧嘩自慢ヤンキーが陰キャオタクを挑発→実際に戦った結果…

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本編

タクオ「おう、いいねぇ。

身の程知らずな

アニオタの悲惨な末路ってか?」

ジン「それはどっちの話だろうな?」

 

 

俺は、おもむろに上着を脱いだ。

タクオがぎょっとした。

他の奴らも笑うのをやめた。

 

 

服の下から現れた、

俺の肩と腕、胸板。

タクオ一派が想像していたよりも、

はるかに盛り上がって、張りがある。

 

 

タクオ「……は?」

仲間A「え、マジ?」

仲間B「もしかして、格闘技やってる?」

 

 

ああ、懐かしい。

あの時の記憶が

そっくりそのままよみがえった。

 

 

当時は、ユウマに対する

リアクションだったが、今は俺だ。

 

 

ジン「もう一回言うぞ。

やめろ。キョウカから離れろ」

タクオ「な、なんだよ。生意気な!」

 

 

タクオは強がったが、

声は少し震えていた。

やばい、と顔に書いてある。

 

 

それでもキョウカから

離れようとしないのは、

凄い執着ぶりだな。

 

 

仲間連中が、さんざん互いに

押し付け合った末、

比較的大柄なやつが

覚悟を決めたように前へ出た。

 

 

俺に腕を伸ばしてきている。

捕まえてボコる算段のようだ。

 

 

ジン「遅い!」

 

 

のんびりとした動きに、

俺は内心であきれた。

いや、本当はそこそこ素早い動作

だったのかもしれない。

ただ、俺にはのろのろした動きに見えた。