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本編

タクオ「友達が見学したいってさ」

 

チャラ男を2人も引き連れて部室に入ると、

みんなの嫌がる様子などお構いなしに騒ぎ始める。

 

 

クラブで流されているような曲を流し、

踊ってみたり。カラオケみたいに歌ったり。

 

 

ジン「何なんだ、あいつら」

 

そういうのはやめろ、

うちのサークルの趣旨じゃない。

俺は何度か申し入れたが、

タクオと友人たちは総スルーだった。

 

 

タクオ「うぜぇな、おまえ。1年だろ?

俺とタメじゃん。なんで指図してるわけ?」

ジン「指図じゃないですね、これはお願いです」

 

 

できるだけ穏便にを心掛けて、

俺は説得を試みた。

もちろん、タクオは最初から俺を見下していて、

話を聞く気は全くない様子だった。

 

 

タクオ「ばぁーか!あのな?

俺はこう見えて、ケンカ強いんだよ。

高校んときはやんちゃしててよぅ?

おまえみたいなの、本当なら

口もきけないんだよ、この俺にはよ」

 

 

ジン「ああ、そうですか。

それは分かりましたが、部室で

無茶をしていい理由にはなりませんよね。

 

 

ここはコスプレ文化を研究するサークルで、

歌って踊って大騒ぎという活動はしてません。

みんなの迷惑だから、やめろと言ってるんだ」

 

 

タクオ「うっせーんだよ、地味男の分際で」