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【第4話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…

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【第3話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
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1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】置き配が毎回誰かに盗まれる!→ある日、スズメバチが大量に送られてくると…
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本編

実は、私の現在の仕事は

映像ディレクター。音声も編集する。

細かい音を聞いたり、効果をつけたり

するのに、ついついヘッドフォンを

使ってしまう癖があるので、

チャイムに気づきにくい。

 

女性A「なんかそう言ってたね、

アスカさん。でも、仕事は

わかるけどさぁ」

 

女性B「そうそう、

せめて気づくようにしないと」

 

アスカ「だよね」

 

女性A「防犯は防犯として、

警察に相談した?」

 

常連の一人がそういった時だった。

ずっと黙っていたレオナという、

私たちの中では一番若い23歳の

新婚主婦が、いきなり顔を上げた。

彼女がお隣さんだ。

隣人としての交流は全くと

言っていいほど無いけど。

 

レオナ「警察は大げさじゃない?」

 

アスカ「いや大げさじゃないと

思うけど」

 

レオナ「案外、アスカさんのお家の

裏とか庭とかにあったりするかも」

 

アスカ「そんなばかな」

 

レオナ「もっとよく探してからでも

遅くないと思うよ、警察なんて。

庭の隅っこから出てきたら、

恥ずかしいじゃん」

 

アツコ「それならそれでもいい

じゃないの、盗難は勘違いでしたで

済む話なんだし。

アスカさん、やっぱり警察よ」

 

レオナ以外は、みんな警察に

頼るべきとの意見を出していた。

彼女は何がそんなに気に入らない

のか、むすっとしている。

 

笑ったら可愛いというか、

結構美人なのに、私が個人的に

好きじゃないのだろうか、

どうも私と顔を合わせると不機嫌

モードな顔つきになる人だった。

そして、レオナは急に立ち上がった。