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【スカッとする話】理不尽な取り締まりをする悪徳警官【第9話】

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本編

エノモトが癖強めの警官

だったという事もあって、

下手に拒否されたら、

またしつこくあれこれ

言われるんじゃないかと。

ついつい疑ってしまった。

言いたい事もあるし、この際

もし言わせてもらえるなら、

違反点2点と罰金9000円は

仕方ないにしても、気持ちは

少し晴れるかもしれない。

そう考えて、署まで来てくれ

という要請を受け入れた。

 

警察署には初めて来た。

普通に生きていたら、来る用事

なんかないはずだったのに。

どこで間違ったんだろう。

嫌な気分で、案内された二階の

会議室とかいう場所へ行った。

入ってみると、例のエノモト、

それから上司なのかな?

40代後半くらいの男性がいて、

ソファの上席には女性。

顔を見て、あっと思った。

 

この人知ってる。今朝も会った。

スクールゾーンで、

小学生の登校を見守っている

スクールガードの女性だった。

 

ノムラ「初めまして。

私、ノムラと申します」

 

女性は、70代くらいかな。

落ち着いた上品な

老婦人という感じ。

私も自己紹介して、

席を勧められたので、

ノムラさんの隣に腰かけた。

上司らしい男性、

それにエノモトまで。

彼女に気を遣っているというか、

恐れているというか。

エノモトでさえ、

朝の傲慢な様子が無い。

これはどういう状況?