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本編

正直なところ、

私は義母が苦手だ。

若いころからバリバリ働いて、

いわゆるキャリア女性。

仕事はできる人らしく、

そういう意味では凄いと

素直に思っているけれど。

 

義母「結婚したからには、

家庭に子供を授かって、

子孫繁栄をめざすものよ。

ナシオと二人の生活を、

気楽に楽しみたいというのは、

ままごとの延長だわ

結婚したからには、

家庭に子供を授かって、

子孫繁栄をめざすものよ。

ナシオと二人の生活を、

気楽に楽しみたいというのは、

ままごとの延長だわ」

 

この演説が、何ともくせ者で。

しかも、私にだけバリバリ、

マシンガントークを

浴びせて来るから困る。

 

スカ子「あの、お義母さん。

子供は授かりものですので」

 

恐る恐る言い返してみたけど、

義母はきりきりと眉を吊り上げて

 

義母「それは昔の話でしょう。

何のために病院があるの?

女性は年齢が上がれば

上がるほど、子供を産むのが

大変になるわ。

その程度の知識くらい、

あるでしょう?

授かりものですから、

なんて言っている場合?

自分の年齢を考えたら、

すぐにでも病院に行くべきだと、

どうして考えないの?」

 

パワフルトークを

浴びせられてしまった。その間、

ナシオはずっとだんまり。

このお説教のためにだけ、

夜に乗り込んで来て、

たっぷり1時間を使い、

ようやく義母は満足したらしい。