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【第14話】妊娠中電車で仲良くなった女性→後日とんでもない事態に…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 ミカコ「じゃあ何で! なんで、そんなに無神経なのよ!? マタニティーマークを分かり づらい場所にぶら下げてさ! 目立たせたら、 嫌味言われるかも? ハッ!ばかじゃないの? 赤ちゃんを...
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本編
その通りだ。
嫌なら嫌だと主張するべきだった。
マタニティマークは
目立ってなんぼよ。彼女が
そう言っていたのを思い出す。
それもごもっとも。
確かに、私は赤ちゃんを必死に守る
姿勢に欠けていたかもしれない。
だからと言って、こんなだまし
討ちをされるいわれなんかない!
スカコ「そうだね。
ミカコさんと友達になれたと
思って、気を遣いすぎちゃったね。
もっと強い態度を
とるべきだったわ」
ミカコ「もう遅いわよ、ばかね。
私に試されてたって、やっと
わかったみたいだけど、遅いの。
あんたは母親失格。
ママになるなんて、私が許さない。
赤ちゃんのママには、
私の方がふさわしいのよ」
ミカコの目は、
もはや正気ではなかった。
思わず顔をそむけてしまった。
怖い。怖すぎる。
ミカコ「またそうやって、
逃げるんだ?
私から顔をそむけたからって、
事態が好転するわけないのに?
赤ちゃんを守る気は、
一ミリもないってわけね。
よく分かったわ。
なら、赤ちゃんを私にちょうだい」
スカコ「は!?」
ミカコ「だって、こんなに
母親の自覚が無いあんたの
ところに生まれてくるなんて。
赤ちゃんがかわいそうだもの」