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【第17話】私の娘にだけ異常に厳しい担任→大勢の保護者の前で真実を打ち明けた結果…
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本編
タケルも私も予想外の展開に驚き、
思わず顔を見合わせた。
そしてお互いに、何も知らない、
聞いてないと、小さく首を
振ったのだった…
ユイ「作文の途中なのに、
どうしてヨコタ先生への手紙を
書くことにしたかというと、
ヨコタ先生は、お願いしても、
私とお話してくれないからです。
ヨコタ先生、先生は
私のことが嫌いですか?
みんなと同じことを
していても、私だけ怒られるし、
授業中に手を挙げても一度も
当ててくれない。
宿題のプリントを、私だけ
もらえなかったこともありました。
お母さんに相談したら、
スズキ先生が教室まで
話を聞きに来てくれました。
それからは、ヨコタ先生はイヤな事を
やめてくれたと思っていたのに…
私はお家で、お母さんが
電話で話をしているのを
聞いてしまいました。
お母さんは、クラスの連絡網が
ウチにだけ来てないって、
困っていました。だからこの前、
私だけお弁当を忘れました。
ヨコタ先生は、お弁当を忘れたのは
私のお母さんだけだ、ダメなお母さん
だって、みんなの前で笑ったから、
私は、お母さんが悪いのだと思って、
お母さんに怒ってしまいました。
だけど本当は、お母さんは
悪くなくて、連絡網でお知らせが
来なかったのが原因でした。
お母さん、怒ってしまって
ごめんなさい。ヨコタ先生、
私のお母さんはダメじゃないです。
先生はどうしてウチにだけ
連絡網をくれなかったのですか?
どうして私に
意地悪をするのですか?
ヨコタ先生は、仲間はずれは
いけない事です、絶対にしちゃ
いけませんって言ってたのに、
これは、仲間はずれじゃないですか?
私には違いが分かりません」
ヨコタ先生は固まったまま、
顔面蒼白になっていた。
クラスの子供達はみんな真剣な顔を
して、幼いながらに懸命に考えながら
聞いているようだった。