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【第31話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…

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【第30話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 スカコ「ワルミさん、 今の話を聞いて分かりましたか? 商売のお付き合いで大切なのは、 信頼関係なんです。 困っている時に助けてくれるのは、 信頼関係が有ってこそな...

1話から読みたい方はこちら▼

【第1話】30年取引してきた老舗ステーキハウスに納品当日「肉1,000万分納品なしで」→向かいにあるステーキハウスに納品を始めた結果…
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本編

スカコ「お客様を侮って、

馬鹿にしてきた報いですよ!

自業自得です!」

 

ワルミ「そんな〜〜〜!!!

私はこの先、どうすりゃ

いいのよぉ〜〜〜!!!」

 

クズヒコ「ワルミさ〜ん!!

肉の仕入れ値をケチったら、

特別ボーナスくれるって

言ったじゃないですかぁ〜!!

ボク、楽しみにしてたのにぃ〜〜!!!」

 

ワルミ「やかましいっ!!!

今、それどころじゃないのが

分かんないの?!

ボーナスどころか、タカウマ亭が

存続出来るかどうかなのよっ!!!」

 

クズヒコ「なんでですか〜?

ワルミさん、もっといいアイデア

出して下さいよぉ〜〜!!!」

 

 

その後……

タカウマ亭は急激な売り上げの

低下から経営不振に陥ってしまい、

あっけなく潰れてしまった。

 

創業60年の老舗の看板も、

有名グルメガイドの星も、

いざという時には

何の役にも立たなかったのだ……

 

ワルミ&クズヒココンビは、

品質詐欺などの悪どい話が

顔写真と共に世間に知れ渡ってしまい、

次の就職先もなかなか見つからず、

困り果てているらしい……

 

 

一方、キヨカさんは相変わらず、

奢る事なく誠実な商売を続けている。

キッチン・キヨカのステーキ丼は

益々評判を呼び、売り上げは絶好調!

店舗数もどんどん増え、

うちとキヨカさんの取り引き量も

順調に伸び続けており、

今ではうちの社員も増えた上に、

臨時ボーナスまで支給出来るようになった。

 

ワルミさんのやり方に不満を抱きながらも、

イヤイヤ働くしか無かった

タカウマ亭の従業員たちは、

キヨカさんのご厚意により、

今ではキッチン・キヨカで生き生きと

働いているし、全てが順調、万々歳だ!!

 

スカコ「こんにちは〜!

お肉、お届けに上りました~!」

 

キヨカ「あ、スカコさ〜ん!ウフフ♪

いつも美味しいお肉、

ありがとうございます〜!!」

 

スカコ「キッチン・キヨカ、

今日も大行列ですね〜!」

 

キヨカ「スカコさんが

届けて下さるお肉のおかげですよ〜!!

これからも、どうぞ末長〜く、

よろしくお願いしますね〜!ウフフフ♪」

 

スカコ「こちらこそ、よろしくお願いします!」

 

人と人とのつながりを大切にしながら、

毎日コツコツ、誠実に仕事を続けるのみ!

お客様を馬鹿にした悪どい商売で、

一時的に売り上げを伸ばしたとしても、

いずれ絶対に明るみに出て、

天罰が下る日が来るものなのだ。

 

働く上で何より大切なのは、

やはり信頼関係なのだから……