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本編
スカコ「お客様を侮って、
馬鹿にしてきた報いですよ!
自業自得です!」
ワルミ「そんな〜〜〜!!!
私はこの先、どうすりゃ
いいのよぉ〜〜〜!!!」
クズヒコ「ワルミさ〜ん!!
肉の仕入れ値をケチったら、
特別ボーナスくれるって
言ったじゃないですかぁ〜!!
ボク、楽しみにしてたのにぃ〜〜!!!」
ワルミ「やかましいっ!!!
今、それどころじゃないのが
分かんないの?!
ボーナスどころか、タカウマ亭が
存続出来るかどうかなのよっ!!!」
クズヒコ「なんでですか〜?
ワルミさん、もっといいアイデア
出して下さいよぉ〜〜!!!」
その後……
タカウマ亭は急激な売り上げの
低下から経営不振に陥ってしまい、
あっけなく潰れてしまった。
創業60年の老舗の看板も、
有名グルメガイドの星も、
いざという時には
何の役にも立たなかったのだ……
ワルミ&クズヒココンビは、
品質詐欺などの悪どい話が
顔写真と共に世間に知れ渡ってしまい、
次の就職先もなかなか見つからず、
困り果てているらしい……
一方、キヨカさんは相変わらず、
奢る事なく誠実な商売を続けている。
キッチン・キヨカのステーキ丼は
益々評判を呼び、売り上げは絶好調!
店舗数もどんどん増え、
うちとキヨカさんの取り引き量も
順調に伸び続けており、
今ではうちの社員も増えた上に、
臨時ボーナスまで支給出来るようになった。
ワルミさんのやり方に不満を抱きながらも、
イヤイヤ働くしか無かった
タカウマ亭の従業員たちは、
キヨカさんのご厚意により、
今ではキッチン・キヨカで生き生きと
働いているし、全てが順調、万々歳だ!!
スカコ「こんにちは〜!
お肉、お届けに上りました~!」
キヨカ「あ、スカコさ〜ん!ウフフ♪
いつも美味しいお肉、
ありがとうございます〜!!」
スカコ「キッチン・キヨカ、
今日も大行列ですね〜!」
キヨカ「スカコさんが
届けて下さるお肉のおかげですよ〜!!
これからも、どうぞ末長〜く、
よろしくお願いしますね〜!ウフフフ♪」
スカコ「こちらこそ、よろしくお願いします!」
人と人とのつながりを大切にしながら、
毎日コツコツ、誠実に仕事を続けるのみ!
お客様を馬鹿にした悪どい商売で、
一時的に売り上げを伸ばしたとしても、
いずれ絶対に明るみに出て、
天罰が下る日が来るものなのだ。
働く上で何より大切なのは、
やはり信頼関係なのだから……
完