前回の内容はこちら▼
1話から読みたい方はこちら▼
本編
課長からの忠告も、ご両親からの
説得も聞かず、一度は
(もうお手上げ…)
という感じになったそうですが、
部長の「このままでは
懲戒解雇も止むを得ない」という
一言でコロッと態度を一変させて
「反省はしてます!」
「やり直したい」と言い出し、
ご両親からの懇願も有り、もう一度
だけ、最後のチャンスとして、
ナツキとはまた別の、
より辺鄙な地方の支店への転勤に
収まった、ということでした。
一点だけ、最後まで揉めたのは、
私の明細をバッグから盗み出した
主犯がどちらか、
という事だったそうです。
ナツキは「やったのは確かに
私だけど、モモコに騙され、
そそのかされた」という主張で、
モモコは「そそのかしてなんかない。
ナツキが勝手にやって、持ってきた」
という主張。
言い合いから罵り合いになり、
しまいには手が出て、
取っ組み合いの喧嘩になってしまい、
双方の親御さんが羽交い締めにして、
引きはがしたとのことでした…
課長「最終決定は明日以降になるが、
とりあえず今のところ、
こういう感じで決まりそうだ」
ミワ先輩「…わかりました。
……転勤って…いつから…?」
課長「通常は1日から着任だから…
来月はあと数日だからもう無理で…
再来月…ということになると思う。」
スカミ「あ…じゃあ…
あと丸々1ヶ月はここに居る…
ってことですかね…?」
課長「いや、まず懲戒処分の
出勤停止が1週間。
で、着任前の5日間は
転勤休暇ということになるから…
実際に顔を合わせるのは2週間程度…
ということになるな。
…スカミ君、構わないかな?
もしどうしても
顔を合わせたくないということなら、
リモートワークでもいいし、
仕事のスケジュールが問題無ければ、
休暇を取ってくれても構わない」
スカミ「あ…はい…。わかりました。
ちょっと考えてみます」