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【第13話】夫が寝言で衝撃の一言を発し、私は姿を消した…

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本編

一方、私は至って冷静だった。

 

スカコ「既婚者だとは知らなかった、

なんて嘘は言わないでね。

通用しないから。あなたには、

自分がやった事の結果として、

相応の慰謝料を請求します」

 

アカネ「え…嘘…ユウスケさん、

絶対バレないって言ったのに!」

 

アカネは、話が違うと

言わんばかりにユウスケに縋った。

するとユウスケは、

まるで私が何かズルをして

真相を暴いたかのように、

憤慨口調で私に尋ねた。

 

ユウスケ「なんで浮気してるって

分かったんだよ??

メッセージも通話履歴も、

すぐ消したのに!!」

 

私はユウスケの言葉に呆れ返り

ながら、世にも間抜けな

その理由を教えてやることにした。

 

スカコ「ユウスケが自分で

バラしたのよ?寝言でね!!」

 

ユウスケ「えっ…寝言??俺が??」

 

スカコ「そうよ?少し前、

珍しく家で酔いつぶれてた事が

あったでしょ?あの日、ユウスケは

寝ながら浮気を告白したの!

ホント、間抜けよね〜」

 

ユウスケ「う、嘘だろ……」

 

スカコ「本当よ?それまで私、

疑ってすらいなかったんだもの」

 

あまりにも馬鹿馬鹿しい真実に、

ユウスケは頭を抱えてつぶやいた。

 

ユウスケ「酒なんて…

飲まなきゃよかった…」

全ては純然たる自業自得…

自ら犯した罪が、自らの

大失態で明るみに出たのだ。

誰のせいにも出来ず、ユウスケは

これから先、自分を責め続け、

後悔し続ければいい!