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【第16話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…

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【第15話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
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【第1話】来院した母親の診察中、子供が変な手の動きを→そのサインの恐ろしい意味が…
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本編

ユウト君の所に戻ると、

まだ点滴の途中だったが、

早速タマゴサンドが食べたいと言い、

上半身を起こして片手で食べていた。

 

子供らしく夢中でかぶりつく様子が

可愛らしくもあり、同時に

やりきれない気持ちにもなった。

 

スポーツドリンクを半分ほど飲み、

バナナとプリンも平らげた後、

ようやく人心地ついたのか、

ユウト君はこれまでの話を

聞かせてくれた。

 

ユウト君によると、ダイキさんは

知り合ってすぐは優しく

接してくれていたらしいが、

すぐにアヤカさんの目を盗んで

手を上げるようになり、

アヤカさんと同棲を始めてからは、

アヤカさんが見ていても、

堂々と●力を振るうように

なっていったらしい…

 

当然アヤカさんは、ユウト君が

どんな目にあってるか

気付いてるのに、

見て見ぬ振りをしていたらしく…

 

最近では、アヤカさんも

一緒になって叩いたりするように

なってきた、との事だった…

 

(「男2人で、よくプロレスごっこ

とかしてますよ〜」なんて、

アヤカさんは言ってたけど…

実際は、ユウト君が一方的に

やられてただけだったんだ…)

 

さっき見た、ユウト君の

痣だらけの体が目に浮かんできた。

 

(私がもっと早くなんとか

出来てたら……ユウト君は、

あんな酷い目に合わなくて

済んだかもしれないのに…)

 

ではどうすれば良かったのかは

分からないものの、

私は後悔の念でいっぱいだった。