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【ブログ限定】会社の駐車場に大量の無駄駐車→俺「(これから工事だからなぁ…)シャッター閉めるか」→そのまま週末に入った結果w【中編】

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【ブログ限定】会社の駐車場に大量の無駄駐車→俺「(これから工事だからなぁ…)シャッター閉めるか」→そのまま週末に入った結果w【前編】
中編はこちら▼ 後編はこちら▼ 本編 俺はスカオ。30歳独身の会社員だ。  大学を卒業してすぐに入社した、 このあたりではまあまあ大手に入る 建設会社に勤めている。  今は、仕事とはちょっと違う意味で忙しい。    うちの会社は先...

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【ブログ限定】会社の駐車場に大量の無駄駐車→俺「(これから工事だからなぁ…)シャッター閉めるか」→そのまま週末に入った結果w【後編】
前編はこちら▼ 中編はこちら▼ 本編 何となくもやもやしながら、週末を迎えた。  平和的解決を期待していたのだが、 そううまくはいかなかった。  重機を稼働させるため、 駐車場の車はすべて午後5時半には 退去しなければならない。 ...

本編

そして3ヶ月が経ち、

めでたく社屋は移転した。 

自家用車で通勤できるようになった事、

来客の駐車スペースも

たっぷり用意できた事、

すべて社長の狙い通りになった。 

 

社長「スカオ。 

ついでに、張り紙も出しておけよ」 

 

スカオ「無断駐車禁止の張り紙ですね? 

必要ですかね?」 

 

社長「車を止めたい奴は、

どんな手を使ってでも止めようとする。 

言いがかりをつけられないように、

関係者専用・部外者は駐車禁止と

貼っておけ」 

 

さすが社長だ。 

俺は、厳重に柵で囲い、

シャッターまで用意したから、

図々しいやつも諦めるだろうと思ってたが。 

社長は、念には念を入れろ

と言う方針だった。 

 

こうして、移転から一週間が経ったとき。 

朝、出勤してきて驚かされた。 

 

半グレ「別にいいじゃねえか! 

前は止められたんだよ、

なんで今はだめなんだ」 

 

スカオ「なんだ?」 

 

シャッター前で、いかにも反社会的な

グループのメンバーですといった雰囲気の、

サングラスをかけた男が騒いでいた。 

社員呼び出しボタンで、

早めに出勤していたらしい

女性社員を呼んだのだろう。 

総務部経理課の若い女性が、

涙目になっていた。 

 

女性社員弊社では、関係者以外は

立ち入りを遠慮して頂いております」 

 

反グレ「うるせぇんだよ! 

前は止められたって言っただろ! 

こんな柵もシャッターも、

前は無かったぞ!」 

 

ははぁ。 

物流センター時代に、

無断駐車しまくっていたヤツか。 

俺は車を降りて、彼女に駆け寄った。 

 

スカオ「お疲れ様。 

ここはいいよ、俺が代わる」 

 

女性社員「ありがとうございます」 

 

泣きそうな顔をしていた若い女性社員は、

俺にぺこぺこと頭を下げて、

そそくさとシャッターから遠ざかった。 

柵の一部は、社員通行口になっている。 

もちろん鍵が無いと入れない作りだ。 

 

その様子を見ていたらしい半グレ男は、

面白くなさそうに唇をへの字に曲げた。 

ふん、と鼻息が荒い。 

 

半グレ「何だよ、けちくせえな。 

こんな柵はつけるわ、

シャッターは閉めとくわ、

出入り口にも鍵かよ。 

よっぽどのお宝があるのか?

お宅は銀行か?」 

 

荒っぽい口調で

言いがかりをつけてくる。 

こんなヤカラでも、一応は

礼儀正しく対応しなければならない。 

俺は頭を下げた。 

 

スカオ「申し訳ありません。 

弊社は、以前の企業様とは無関係です。 

他社様のご方針は分かりかねますが、

弊社は関係者以外の

駐車場ご利用を禁止しております。 

ご理解とご協力をお願いします」 

 

丁寧を心掛けたが、ヤカラの反応は 

 

半グレ「うるせえ」 

 

だった。何という理不尽。 

 

半グレ「そんなん、

俺達には関係ねえんだよ。 

せっかくここがまた営業するって

聞いたからよ、車止めさせてもらえるって、

期待してたんだぜ。 

客の期待を裏切るのかよ」 

 

スカオ「こちらには、重機も止めます。 

危険ですので、立ち入りを

ご遠慮願っております」 

 

半グレ「じゃあ、この来客スペースは

こちらって張り紙はなんだ? 

来客も入れるだろ?危険なのに、

入れていいのかよ? 

来客がいいなら、

俺達だって入っていいじゃんかよ」 

 

屁理屈をこねまくるヤカラだな。 

そもそも、この男は弊社の客ではないのだが。 

さて、どうやって理解させようか。 

 

スカオ「弊社にご用件がおありですか?」 

 

半グレ「おまえんとこに用は無ぇよ。 

駐車場スペースに用があるんだよ。 

週末に、ちょっとした集会があるんでな。 

30台ばかり止めさせてくれや。

それが用件だ」 

 

うん、うちに関係ない話だ。 

何の利益にもならないばかりか、

今週末は重機が稼働する予定がある。 

社用車も社員の自家用車も、

金曜日からは止められない。 

事故防止という大事な目的があるのだ。 

 

スカオ「弊社へご訪問の

ご予定ではありませんね? 

それでは、ご遠慮願います。 

スペースはお貸しできません」 

 

半グレ「わかんねえヤツだな」 

 

ヤカラは腕まくりした。 

実力行使か? 

ケンカは苦手だから、

やりたくないんだが。 

 

その時、どこからか

パトカーのサイレンが聞こえてきた。 

社員の誰かが通報してくれたのだろうか。 

それにしても早いな。 

 

半グレ男もサイレンには驚いて、

舌打ちすると逃げだした。 

車に飛び乗り、

荒々しく発進させていった。 

ほっとして振り返ると、

スマホをかざした社長がいた。 

 

社長「バカだな、あいつ。 

本物とスマホ音源の区別もできないのか」 

 

社長はにやにやしながら、

スマホを操作した。 

なるほど、スマホ音源から

パトカーのサイレン音を流したのか。 

道理で警察が来るのが早すぎると思った。 

 

スカオ「社長、

ちょっと面倒な事になりましたね」 

 

社長「いや、あの対応でOK。 

俺は貸す気はない。 

他人の車が敷地にあったら、

重機を動かしにくくなるからな」 

 

確かに、そうなったら仕事に差し支える。 

無理に動かして、万が一にも

駐車している車に傷をつけたら、

こちらが不利になるのだ。 

さて、どうしようか。 

 

社長「とにかくシャッターは開けるなよ。 

あいつらにはスペースを

貸さないように徹底してくれ。 

金曜日の夜からは、重機と

社用車以外は一台も止めないように」 

 

社長の指示を受けて、

俺は総務部で文書を作り、

社内に回覧させた。 

金曜日の夜から重機が出動する。

その邪魔にならないように、

徹底して周知させる必要があるのだ。 

 

この週は、しばらくは平和だった。 

半グレ男は来なかった。 

諦めたのかな。だったらいいな。 

ところで、何か引っかかる。 

何だかおかしいというか、変な感じだ。 

この感覚は何だろう?