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【第15話】1年前に家族を捨て間男と駆け落ちした汚嫁帰宅。→新家族全員でフルシカトした結果
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【第1話】1年前に家族を捨て間男と駆け落ちした汚嫁帰宅。→新家族全員でフルシカトした結果
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本編
子供達が顔をのぞかせ、それぞれに
辛辣な言葉をリツコへ投げかけた。
俺が騒いでいたせいだろう。
リツコ「シン!ミナ!
私、お母さんよ!?」
リツコは真っ青になって叫んだ。
が、二人の態度に一切の容赦はない。
シン「何言ってんの?
母さん?新手の訪問販売か?
ババアの押し売りとは珍しい」
ミナ「誰が私達のお母さんよ、誰が」
リツコ「ちょ、ちょっと!?
ねえスカオ、これどういう事!?」
スカオ「どうもこうもない。
シンもミナも、中学生だ。
母親の区別くらいはついて
当たり前だろうよ」
リツコ「スカオまで、
何を言ってるのよ!?」
大慌てのリツコへ、俺は思い切り
冷めた視線を向けてやった。
同時にシンとミナが
リビングへと振り返った。
スカオ「二人の母親なら、
ちゃんといるって言ってるんだよ」
リツコ「はぁ!?」
シン「おーい、母さん」
ミナ「お母さん、ちょっと来て」
イズミ「はーい」
子供達の呼ぶ声に応じて、
母親が姿を現した。まぁ、厳密に
言えば育ての母ってやつだな。
昔お世話になった保育士のイズミ。
今は子供達の母であり、
俺の妻だった。
一方で、リツコは顎が外れたかと
思うほど、ぽかーんと口を開け、
両目もひんむいていた。
せっかくの美女がっぷりが、
めっちゃ台無しになってるが、
そんな事に気づく余裕もないらしい。