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【第13話】1年前に家族を捨て間男と駆け落ちした汚嫁帰宅。→新家族全員でフルシカトした結果
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 興信所所員「奥様のパチンコ通いは、 かなり以前からのようですよ」 スカオ「そういう噂はちらっと 聞いてはいたんです。 そんなバカなと思って、 否定していたんですがね」 興信所所員「少...
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【第1話】1年前に家族を捨て間男と駆け落ちした汚嫁帰宅。→新家族全員でフルシカトした結果
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本編
スカオ父「返済を期待しても
意味はないだろう。返せるはずが
ないからな。だったら今更、
そんな死に金を使って何になる。
ミナとシンの教育資金を
使い込まれているんだろう?
経済力が無いに違いない元嫁を探す
より、あの子達の将来の方が大事だ」
父に諭され、俺は断腸の思いで
妻の捜索は取りやめにした。
その後はもう、思い切り
落ち込みモード。自虐に次ぐ自虐で、
どうにかなりそうだった。
そんな俺を救ってくれる
天の使いが、実は目の前にいた。
元妻リツコが逃げて1年が経った。
離婚届もどこからか知らないが
送りつけられてきて、
俺も応じていた。
そして、本当に最近になって、
ようやく新たな生活の基盤が整った。
人は立ち直れるものなんだと
痛感していた、そんな土曜日の午後。
リツコ「ただいま」
ものすごく唐突に。しれっと。
あいつが!リツコが
帰って来やがったんだ!
スカオ「は?」
リツコ「は?じゃないわよ。
帰ってきたの、1年ぶりねえ。
寂しかった?」
スカオ「お、お、おまえ!
おまえぇぇぇ!」
もちろん、感極まって元妻を
抱き寄せる、なんて話には
なりっこない。
何を考えているんだ!?
ただいまって、どういう意味だ!?
ああああ、しまったぁ!
何てことだ、バカじゃないのか俺は。
鍵を変えていなかったぁ!!!
痛恨の凡ミスをしでかした自分を、
思わず呪うところだった。
いや実際呪った。