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【第8話】1年前に家族を捨て間男と駆け落ちした汚嫁帰宅。→新家族全員でフルシカトした結果
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 同期「趣味の範囲で息抜き程度に 楽しむくらいなら、そんなに 目くじら立てなくてもいいとは思う。 ただ、ちょっと頻繁だと 聞いたんで、気になったんだ」 スカオ「頻繁か。 俺は全然、気づ...
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【第1話】1年前に家族を捨て間男と駆け落ちした汚嫁帰宅。→新家族全員でフルシカトした結果
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本編
スカオ「俺って
子供達に嫌われてる?」
リツコ「まさか。二人とも
小学校の高学年よ?年頃なのよ。
いい親離れの機会だと思うんだけど」
スカオ「そんなものか?」
いや違うな。
俺は、二人が部屋に引きあげるとき、
妙にリツコを気にしているような
態度をとっているのに気づいていた。
まるで、母親の機嫌を
伺うかのようだった。
スカオ(ほんとうに、
何でもないのか?)
俺は、今までの事を軽く振り返った。
俺とリツコは、子供達が
生まれてから3年ほどは
共働きをしていた。
マイホームのためだ。
ある程度の資金がたまったところで
リツコ「ねえ、スカオ。
私、できたら専業主婦になりたいの」
急に打ち明けられた。
え?さすがに、俺は驚いた。
正直に言えば、家を買うための
ローンは、俺とリツコの給料を
合算して支払うと考えていたからだ。
リツコに仕事を辞められると、
計算をし直す必要が出てくる。
スカオ「突然だな。
何かあったのか?」
リツコ「実はね、ミナもシンも、
生まれつきの持病が
ある事が分かったの。
母親がケアしてあげないと、
健康に問題を抱えたまま、
大人になってしまうかもしれない」
深刻そうに語るリツコを見て、
俺は血の気が引く思いだった。
持ち家は夢だが、
子供達の健康には代えられない。