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【第3話】毒親の母が893の事務所に俺の履歴書を送り、俺の就職が決まった→20年後…

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【第2話】毒親の母が893の事務所に俺の履歴書を送り、俺の就職が決まった→20年後…
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【第1話】毒親の母が893の事務所に俺の履歴書を送り、俺の就職が決まった→20年後…
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本編

カノウの兄貴に叱られながら、

あの運命の日を思い出していた。

 

俺はジン。

この当時は中学校卒業を控えており、

進路もいまだ決まらず、

どうしたらいいかと

悩んでいる15歳だった。

 

昔から、俺に親父はいなかった。

長らく母さんと二人暮らし、

たぶん赤ん坊のころにはもう、

父さんと呼べる存在は

いなかったのだろう。

 

母さんは、若くして

俺を生んだらしい。

小学校あたりで、周囲の母親とは

だいぶ雰囲気が違うと気づいた。

 

クラスメート「ジン君の

お母さんって奇麗だよね」

 

クラスメート「美人って、ああいう

人のことを言うんだってさ」

 

母親を褒められれば、

悪い気はしない。

仕事が忙しくて、しょっちゅう

家を空けているし、

ろくにコミュニケーションも

取らない母ではあったけれど、

俺は子供心に自慢だった。

 

ジン(俺の母ちゃんは

若くて美人なんだ!みんなに

羨ましがられるんだもんな!)

 

ただ、年齢があがるにつれて、

母は自慢の親とは言えない

性格をしていると、

だんだん気づき始めた。