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本編

ゲンノスケ「さっさと詫びを入れんか、

このドアホウ!

怠けさせるために床に転がしたんじゃねえぞ!

 

 

サッカーで成績が悪かったからって、

甘えて拗ねやがって。

そんなふざけた男を孫にもった覚えはない!」

 

 

いくら祖父孫の間柄でも、

うかうか本職の名前を出せば、

そりゃ怒りを買うに決まっている。

 

 

今までの態度の悪さもあって、

ゲントは自分の祖父にどえらい「ヤキ」を入れられ、

最後は床に這いつくばって俺に謝罪してきた。

 

 

この組長さん、実は爺さんが寿司屋の雇われ大将を

している時からの知り合い。

 

 

俺が「アレな人」と、爺さんの話をぼかしたのは、

その筋の人とも交流がある、

店の常連らしいという話を

ほんのりと耳にしていたからだ。

 

 

会った事は無かったから、

まさかゲントの祖父だとまでは知らなかったが。