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本編
仕事がひと段落したケンタから
電話がかかって来たので、
今日の出来事を詳しく報告した。
ケンタ「大変だったな…。1人で
頑張ってくれてありがとう!」
アスカ「1人じゃないんだよ…。
幼稚園のママ達や、園長先生にも
助けてもらったし…。
特にメグミさんには、今回も
本当に助けられっぱなしだった…。
1人じゃ何にも出来なかったよ…。
私、本当にダメダメなんだよ…」
ケンタ「そんな事ないよ!
タクミもハルトも無事なんだから、
それで充分だよ!
周りから助けてもらえるのも、
アスカの普段の行動の
賜物なんだから!」
アスカ「そんなふうに
言ってくれてありがとう…。
本当にそうなら良いんだけど…。
警察に被害届を出せなかった事が
引っかかってて…。
そういうものなのかな?
何かちょっと…納得いかない
というか…モヤモヤするというか…」
ケンタ「あぁ、それは俺も正直
腹が立つ!筋が通らないから、
今から警察に電話して
文句言ってやる!担当警官の
名前とか階級とか、分かる?」
アスカ「階級は分からないけど、
名前は聞いて、控えてあるよ!」
私はケンタに、担当してくれた
警察官の名前を伝えた。
やはり私が頼りないせいで、
きちんとした対応をしてもらえ
なかったのかも…と、
また自分が情けなくなった。
ケンタとの電話を終えると、
私ももう眠くて目がショボショボ
し始めたので、早めに寝る事にした。
布団に入り、ウトウトし始めた所で
電話が鳴った。
眠い目を擦り、起き上がって
出てみると、園長先生だった。
時計を見るともうすぐ23時…。
クレハが旦那さんに付き添われて
子供を迎えに来た、とのことだった。
園長先生の話によると、クレハの
子供は、上の子が幼稚園の年長さん、
真ん中の子が幼稚園の年少さん、
下の子が1歳らしい。
(タクミは今年、年中さんから
幼稚園に通わせ始めたから、
私は今までクレハの事を
知らなかったんだ…。てかクレハ、
やっぱり子供3人だよね!
そうだよね!)