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本編
気が動転してしまった私は、
どうしたら良いのか分からず、
とりあえずメグミさんに電話をした。
アスカ「メグミさん、さっき
別れたばっかりなのに、
電話しちゃってゴメンね…。
私…何をどうすれば良いのか、
分からなくなっちゃって…。
ハルトの背中、服を脱がせて見たら、
赤くなってて…」
メグミ「えっ…。そっか…。
アスカさん、大丈夫だから
落ち着いてね。
さっきのハルくんの様子だと、
もう痛くはないだろうから。
えっと…今、何時だ?かかりつけ
医って〇〇医院だよね?あそこは
午後の診察5時からだっけ?」
アスカ「そう、5時から。受付は
30分前からしてもらえるけど」
メグミ「じゃあ、まだちょっと
早いね…。とりあえず、病院に行く
前に、電話で事情を話してみるのが
良いかも。もしかしたら優先で
診てくれるかも知れないし」
アスカ「うん。そうだね…。
まず電話してみる!」
メグミ「診察の後、必ず診断書を
書いてもらってね!それと……。
病院の後、やっぱり警察に
行ってきたら?被害届、
出しといた方がいいと思う!
取り下げるのは、後から簡単に
出来るんだからさ」
アスカ「うん…。分かった。
警察にも相談に行ってみる」
メグミ「その間、タッくんはウチで
預かるよ。時間がかかるようなら、
晩ご飯も一緒に食べさせとくから!」
アスカ「いいの?…
本当にありがとう」
ハルトの他にタクミまで連れて、
病院に行って警察に行って
というのは、正直難しい。
私は、有り難くメグミさんの
申し出に甘えさせてもらう事にした。
かかりつけ医の午後の診察時間には
1時間以上早かったが、ダメ元で
電話をしてみると、診察時間を告げる
自動音声の後、切れてしまった。
私はまずタクミの所に行き、
お出かけの準備を
してもらう事にした。
アスカ「タッくん、あのね。
ハルくん怪我しちゃったの。
だから、病院に連れて
行かなきゃいけないんだ。
さっきお家に帰って来たばっかり
だけど、タッくん、ユナちゃんちで
お留守番しててくれるかな?」