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【第7話】大家「半年も家賃を払わないなら出ていけ!」→俺「払ってます…」証拠を見せると衝撃の展開へ
前回の内容はこちら▼ 1話から読みたい方はこちら▼ 本編 イザキ「マンションのオーナー様の 名前は、サクラコ様で 間違いないですが…… 家賃の方は、スカオ様から毎月 きちんとお振り込み頂いてますし、 もちろん、弊社からサクラコ様への 振り込...
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【第1話】大家「半年も家賃を払わないなら出ていけ!」→俺「払ってます…」証拠を見せると衝撃の展開へ
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本編
3日経ち、5日経ち、1週間が
経ち……俺はサクラコの事を、
すっかり忘れかけていた。
ところがそんな中、
再び事件が起きてしまったのだ…!
久しぶりに3時間程度の残業で
会社を出た俺は、疲れた体を引きずる
ようにマンションに戻った。
(今日こそ風呂に浸かって…
タップリ寝てやるぞーー!!)
何日も確認せず、溜まってしまった
郵便物をポストから取り出して
いると、横の方から視線を感じた。
見ると、同じようにポストを覗いて
いたマンションの住人が、俺の方を
チラチラ伺っているようだった。
スカオ「こんばんは」
住人「…………」
(おいおい無視かよ……知らない人
とは言え、挨拶したら普通は返す
だろ…?これだから都会は……)
俺は少しムッとしたが、
特に気にも留めず、そのまま
エレベーターホールに向かった。
ちょうどエレベーターが
到着したのと同時に、
後ろから人が小走りでやって来た。
俺は先に乗り込み、『開』ボタンを
押しながら乗り込んで来た人の顔を
さりげなく確認すると、
偶然にも、俺の隣の部屋の
男性だった。
スカオ「あ、どうも!
お久しぶりですね」
隣人「あっ……そう…
そうですね……」
(ん…?なんかちょっと…
妙な雰囲気だな……いつもは
もっと愛想のいい人なのに…)
いつに無くよそよそしい態度に
少し違和感を覚えたものの、
エレベーターはすぐに
5階に到着したので、
俺は『開』ボタンを押し、
微笑みながら隣人を促した。
スカオ「お先にどうぞ」
隣人「あ…ありがとうございます…」