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【第1話】夫が私にプロポーズしたのは親の指図だった!→真実を知り家を出ようとした瞬間…
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本編

相変わらずのごみ屋敷に到着し、

私以外の全員が、

あまりの異臭に顔をそむけた。

 

 

よく住んでいられるなぁと、

ある意味で尊敬に値するかも。

義実家の奥に入ると、

義両親とヒロヤがいた。

みんな、何を根拠にしているのか、

やたらと偉そうだ。

 

 

義父「ぞろぞろと大人数で来やがって。

おい、スカコ!

そんなところに座ってないで、

さっさと掃除を始めろ!」

 

 

カコ「お断り。

何であなたに

命令されなきゃならないんですか?

夫たるヒロヤならまだしも、

たかが義理の父に

偉そうにされる覚えはありません」

 

 

離婚の話に来たっていうのが、

まるきり分かってない。

実父の前で、よく言うわ。

 

 

ならば、と義父はヒロヤを見て

あごをしゃくった。

言ってやれという意味なのだろう。

 

 

ヒロヤ「じゃあ、俺から言うよ。

ちゃんと家を片づけろ」

スカコ「何でよ。私が

何をしに来たと思ってるの?

義実家奉公しに

来るわけないじゃない。

離婚の話しに来てるのに」

 

 

ヒロヤ「ほんとに俺と別れるの!?

冗談じゃなくて!?」

 

 

ヒロヤはまじめに驚いていた。

え?嘘だと思ってたの?

 

 

スカコ「私を突き飛ばして転ばせて、

おかげで前歯が欠けたわよ。

鼻血も大量に出て、

口の中は切ったし。

 

 

れっきとした暴力ふるっておいて、

離婚されないと思う

あなたの頭が分からない」

 

 

ヒロヤ「あれは、はずみだったんだ!」

スカコ「嫁の分際で!

とか怒鳴ってたのに?

 

 

はずみも靴ずみもあるかぁ!

暴力ふるったんだから、

離婚なの、離婚!」